「平和」とは

2年生は、11月の中頃に長崎へ修学旅行に行きますね。

名目上は平和学習ということになっていますが正直言って興味のある人は少ないでしょう。

学年集会で先生が「平和について考えてみて下さい」と言ってはいたけれど実際に考える人はごく僅かではないかと思います。

先生に言われたから考えてみる、という訳ではないのですがどうせ行くのであれば少しでも自分の中で「平和」とは何か、の答えを明確にしてから行った方が楽しめる筈です。

そのきっかけとして少しでもこの文がお役に立てれば幸いです。

 

私は「平和」は精神の安寧を保つことの出来るもの、だと思っています。

安寧(あんねい)とは平穏で無事なことという意味の言葉です。

例えば、学校でいじめられている女の子がいたとします。

周りにいる第三者から見ればそこは平和な場所とは言えないでしょう。

だけど当の本人からしたら、家に帰ったら家族から酷い暴力を受けるから学校は安全な所だと思っているかもしれない。

そうだとしたら女の子にとっては学校は精神の安寧の保てる場所、つまり平和な場所となる訳です。

逆に、周りから「君は平和な職場で良いね」と言われていても本人にとってみれば日々不安と闘う場所かもしれない。

その場合は精神の安寧が保てない場所、つまり平和な場所とは言えないのではないかと思います。

例が極端過ぎて分かりにくいかもしれませんが、つまり「平和」とは各個人の中で決まるものであると私は考えています。

絶対的で全員に共通する平和、は存在しないのではないでしょうか。

 

修学旅行では戦争による原爆の投下について学びます。

それに沿った例として「戦争の時代→戦争の終わった時代」を考えてみます。

このように、状態が移行した場合は2つを比較しているので殆どの人は「平和な時代になった」と言っているでしょう。

だけど今の私のように戦争のない時代に生まれ、育った人にとっては、今は平和な時代だと言えないかもしれません。

つまりこの場合にも各個人によって「平和」というものは異なってくる、ということが言えると思います。

 

最後に、拙い文章ですがお読み頂きありがとうございました。